【データ】“女性”で紐解く東京一極集中

  • 2021-01-24
  • 2021-01-24
  • 経済

皆さんはこちらのニュースはご存位でしょうか?

筆者はゴリゴリの成人男性ではありますが、「女性にとって生きるのが大変な日本、そして東京一極集中」というテーマを、データを交えて語っていきたいと思います。

金がねぇ…

お金がない

現代に生きる日本人の大半が抱える問題かもしれませんが、女性は尚更です。

こちらは男性の賃金を100としたときの女性の賃金の推移。

出典;独立行政法人 労働政策研究・研修機構

着実に改善はしてきていますが、未だに女性は男性の7割強の賃金しか得られていません。

でも安倍政権では“女性の活躍”を謳って雇用者が増えたって聞いたよ?

はい。確かに増えました。

ここではなるべく政治色を出さずにデータだけで語ろうと思います。

2012年から2020年まで続いた安倍政権では以下のことが起きました。

雇用

2013年から2019年にかけて、女性の雇用者数は307万人

そのうち57%がパートやアルバイトなどの非正規雇用

実質賃金

2019年の実質賃金(男性含む)は2012年比で4.4%減少。(つまり7年で収入が元の95.6%になった。)

出生数

出生総数は同じく2012年比で17%。言い換えると2012年から2019年の7年間で生まれてくる子どもの数が17%減った ということです。

これらのデータを元に「女性の社会進出が進み出生数が減った」と解釈するか「家庭から職場に大量の所得の低い女性が駆り出され出生数が減った」と解釈するのかは皆さんに委ねようと思います。

金がねぇ…結果進んだ東京一極集中

今の日本が「東京一極集中」という問題を抱えていることは多くの方が知っていると思いますが、では集中しているのがどのような人かご存知でしょうか。

正解は女性です。

出典;ニッセイ基礎研究所

いかに多くの女性が首都圏に集まっているのかが分かると思います。

一応、転出エリアにおけるデータも載せておきます。

出典;ニッセイ基礎研究所

現代日本における“上京”が、かつてのように希望に満ち溢れたものではなく、未だ社会的立場の弱い女性や若者が必要に迫られてするものであることが分かります。

東京一極集中…結果進んだ晩婚化と少子化

容易に想像できるかと思いますが、東京を中心とする首都圏は婚姻年齢や出生率において軒並み数値が悪いです。(下図参照)

「選択と集中」の結果

結局の所、政府は口では「東京一極集中の是正」といっていますがその実やっている政策はどれも東京一極集中を加速させるようなものばかりです。

実際に行われている公共事業の内訳を見てもそれは明らか。(下図参照)

震災以降の東北地方を例外ですが、国は東京圏以外を発展させることは諦めているのでしょうか。

さいごに

冒頭のニュースを取り上げたように、今回のような有事の際、あるいは長年の経済政策の失敗によって真っ先にしわ寄せが来るのは主に女性や高齢者など、社会的立場の弱い人たちです。

この状況が一刻も早く解決するといいですね。