今、ビットコインが熱い(らしい)
1ビットコインの価値が200万円を超えたことがニュースになったかと思えば今では300万円に届く勢いです。
有名ブロガーもこぞって投資したり情報を発信しており、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなビットコインですが、「通貨として致命的な欠点があるよね」というのが私の見解です。
ビットコインは通貨?
そもそも仮想通貨とは

ビットコインは別名“デジタル・ゴールド” と呼ばれる通り円(¥)やドル($)などの「通貨」というよりむしろ「金」に近いというのが実態です。
金に似ている理由として以下の特徴が挙げられます。
- マイニング(採掘)の報酬として獲得。一般人はそれらを取引所を通して入手
- 発行上限(2100万BTC)あり。
①私たち一般人は個々人で金を採掘することなどほぼ不可能ですし、②地球上に存在する金の総量は一定
ですよね。
これらがビットコインが“デジタル・ゴールド” と呼ばれる所以です。
つまり、ビットコインに代表される仮想通貨は、正確には“仮想金貨” と呼べる代物であるとも言えるでしょう。
通貨としての最大の欠陥
ビットコインが抱える通貨としての最大の欠陥はなにか、結論から言うと「予測可能な上限量(有限性)によるデフレーション」です。
どういう意味か。
ここで、ブロガーとして大変有名なマナブさんの動画を引き合いに論評していきたいと思います。
7:30あたりからビットコインのビジョンや円やドルなどの通貨への疑問などを語っています。
この動画における彼の説明を要約すると
コロナやリーマンショックなどの危機が起こるたびに各国政府は国債を発行(借金)して、自国の上場企業の株を買い支えている。
それによって株主など一部のお金持ちはより裕福になっている。
これから不景気になると日本を含む各国政府はお金を刷って増やしていく。それははたして資本主義の正しい形なのか。
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…うん。正しい形でしょう。
わからない人に詳しく解説していきます。
この動画でマナブさんは借金を増やして対処する現行の貨幣への疑念とともに、総量の決まっているビットコインのビジョンへの共感を語っています。
ここで僕は、彼や皆さんにお聞きしたいです。

例えば今回のコロナウイルスに端を発する不景気、あるいは世界恐慌の時。ビットコインが共通通貨となっている世界はどうなっているでしょう。
まず政府は何も打つ手はありません。独自にお金を発行する術が無いのですから。よって、ビットコインを保有していた富裕層が生き延び、持たない大衆はほぼ全滅します。
つまり
“管理者がいない” “新規の発行もできない通貨” というのは、ハイパーインフレはたしかに防げるかもしれませんが、持てば持つほど価値が上がっていく、つまりは深刻なデフレを引き起こすのです。
これが「予測可能な上限量(有限性)によるデフレーション」という最大にして致命的な欠陥。
ビットコインは所詮バブル

この記事では通貨としてのビットコインにはどうしょうもない欠陥があることを指摘しましたが、投機・投資としてはまた別の話です。
先程も述べましたが、ビットコインは総量が決まっているので “需要がある間は” 基本的にその価値は上昇していくでしょう。
“需要がある間は” の意味するところは、結局ビットコインはバブルの1つでしか無いということです。人々が「それを持っていると価値が上がるから(借金してでも)買いたい」と思っていれば、バブルは発生します。
皆さんは世界で初めてのバブルをご存知ですか? それは1630年代のオランダ、その投資対象はなんと「チューリップ」でした。Wikipediaによれば
チューリップ・バブルのピーク時であった1637年3月には、1個当たり、熟練した職人の年収の10倍以上の価格で販売されるチューリップ球根も複数存在した。
というから驚きです。
そしてバブル期の日本においては、人々は借金をしてまで「ゴルフ会員権」を買っていたのです。
理由は唯一つ『持っていれば価値が上がり続ける』(と信じていた)からです。
僕は今現在ビットコインへの投資はしていません。
バブルの崩壊のリスクなどを踏まえてなおこのバブルに勝負をかけようとする人を否定することはありませんが、根本的にはチューリップやゴルフ会員権への投資と大差ないことを知っていただければと思います。
※もちろんビットコインはそれ自体で決済できるという性質上チューリップやゴルフ会員権とは多少違いますが、皆さんどうせ価格が急騰するかもしれないビットコインで支払いなんてしていないでしょう?(偏見)
まとめ
いかがでしたか。
ビットコインの通貨としての将来性の無さ、そして投機対象としてのビットコインをテーマにまとめてみました。
少しでもビットコインに興味のある方の役に立ったなら幸いです。
ではまたー