【解説】いらすとや で理解する銀行の始まり

  • 2020-12-18
  • 2020-12-18
  • 経済

私たちの生活に無くてはならない「銀行」ですが、はたしてその成り立ちはどうだったのか皆さんご存知でしょうか。

この記事では

  • 銀行業の成り立ち
  • 中央銀行の誕生

について“いらすとや” さんの力をふんだんに借りて解説していきます。

銀行の誕生

金貨の心労

そもそも現金紙幣が誕生する以前、特に欧州では「お金」といえば金貨や銀貨など “それそのものに価値があるもの” でした。

しかし、そういった金貨や銀貨には大きな問題がありました。

その問題とはズバリ

管理するの大変すぎ問題

です。

現金紙幣だとしたって自宅に数億の資産が置いてあったらその心労は計り知れません。それが金貨だとしたら尚更、持ち運びも大変ですよね。

リスクは至るところに…

現金紙幣の誕生

そんなとき、ゴールドスミスという人たち(人名ではないよ)がこんなことを提案してきます。

お金持ちたちからすれば願ってもない提案でした。これでやっと莫大な資産を手元においておく心労から開放されるのですから。

こうして資産家はゴールドスミスに自分たちの金貨を、ゴールドスミスは代わりにそれを証明するための金匠手形を発行しました。

しばらくしてゴールドスミスの人たちがふと人々の生活を観察していると、不思議なことが起きていることに気付きます。

それは人々が自分たちの発行した借用証書を使ってモノの取引をしている光景でした。

しかし、考えてみれば人々の行動は合理的なものでした。

なぜならあなたがタピオカを買いたい時…

タピオカ1個買うだけでこんなまどろっこしい事するでしょうか。タピオカならまだしも、高額の取引ならなおさら金貨なんて客もお店も取り扱いたくありません。

仮に金貨を引き出して取引したとしても、もらった人もすぐに預けてしまう(⑤,⑥)。ならば金貨との交換が約束されている借用書はそのままお金として取引に使ってしまおうと考えるのは当然でした。

銀行業の誕生

さらにゴールドスミスはある日こんなことを考えました。

ゴールドスミス
ゴールドスミス
皆が一斉に預けてる金貨を引き出しに来るなんてありえないよな…

この発想によって所詮資産の預かり業であった彼らのビジネス形態は大転換を迎えます。

ゴールドスミスは自分たちが借用証書を書くだけで、文字通り無からお金を想像することに成功したのです。(もちろん無尽蔵に刷りまくったらダメですけどね)

実際に1676年には自分たちが保有する金貨の20倍もの金匠手形を発行したゴールドスミスが存在したほどです。

つまり、銀行は自分たちが保有している資産の量とは無関係に・・・・、金匠手形という“おカネ”・・・を貸し出すことで金利収入を得ることが可能となったのです。

これこそがまさに現代的な銀行業が誕生した瞬間でした。

中央銀行の誕生

ある時、ヨーロッパでとある戦争が繰り広げられていました。フランスとイギリスによる第二次100年戦争です。

100年にもわたる泥沼の戦い。そんな戦いに終止符を打ったのはあるイギリス人の1つのアイディアでした。

そのアイディアというのは…

(パターソン)
(パターソン)
その銀行ってやつ、国がやればいいんじゃね?

はい。イングランド銀行(世界初の中央銀行)の誕生です。ハッピーバースデー。

これによって、(インフレにならない限り)イギリスは無限の戦費調達が可能になりました。

一方フランスはというと、資産家や外国からせっせと金貨や銀貨を集めるしかありませんでした。

お願いしてお金を貰わないといけないフランス V.S. 紙(借用証書)を書くだけのイギリス

結果は火を見るよりも明らかでした。

100年もの戦争は、「中央銀行の設立」というアイディア1つでフランスの半分の人口しかいなかったイギリスが勝利を収めました。

それだけではありません。イギリスは1815年の終戦から第一次世界大戦までのおよそ100年、世界の覇権国として君臨することになるのです。

たった1つのアイディアが世界のあり方を変えてしまった実例とも言えます。

日本における中央銀行

以上のことを踏まえると、そもそも中央銀行の本来の設立は「戦争のため」であるという現実があります。

日本
日本
ちょ、いまお金無いんで攻めてくるの待ってもらっていいですか?笑

という訳にはいきません。

もちろん、戦争はダメ・絶対ですよ?しかし、本来の中央銀行の役割が「政府の負債を買い取る」ことであることは間違いありません。

つまり言い換えると、国債を発行することが出来ない国は戦争をすることは出来ないんです。

これを踏まえると戦後制定された日本の法律に以下のような条文が入っていることにも納得できます。

国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない(財政法第4条

これ、簡単に言えば国債発行を禁じる内容です。

実際この条文は限界が来て、現在では特例を作っての国債の発行が常態化しています。

しかし、もし仮に隣国が攻めてきた時、そして今回のように未知のウイルスと戦う時、

日本
日本
ちょ、いまお金無いんで待ってもらっていいですか?笑

は通じません。

よって、そんな緊急時に政府が借金をしてそれを日銀が買い取るというのは中央銀行本来の目的通りの措置と言えます。

まとめ

いかがでしょうか。今回は銀行業の誕生から現代まで、おおまかに解説しました。

因みに、中央銀行があるからって打ち出の小槌のように無限に国債を発行できるわけではありません。それに関しては下記の記事をご覧ください。

そして今回の記事はこちらの動画をなるべく分かりやすく解説するよう志したものです。こちらもぜひご覧ください。

ではまた〜